オホーツク文化は、その最盛期である6~7世紀には千島列島最北の占守島まで活動範囲を広げた古代北方文化です。標津町の「三本木遺跡」は、オホーツク人の根室海峡沿岸進出初期の頃の集落遺跡で、標津川河口付近の海岸砂丘上に残されています。
根室地方では6世紀から9世紀にかけて、北海道独特の古代文化であるオホーツク文化が展開しました。大陸の影響も認められるその文化は、日本各地のあらゆる時代の文化と比べても異彩を放っています。オホーツク文化の担い手は海洋航海術に長けた人々で、海洋資源に恵まれた世界自然遺産知床や北方四島周辺で、アザラシなど海獣類の狩猟や漁労を営んでいました。最盛期には千島列島までその活動範囲を広げていました。